2013年5月20日月曜日

インプラントはやめといたほうがいいかも。現時点でのベストチョイスは入れ歯か…。

2012年1月18日(水)放送のクローズアップ現代 「歯科インプラント トラブル急増の理由」 以降、インプラントの患者が一時的に激減したというニュースがあります。 私はこの放送を見ていませんが、NHKのサイトで全文が読めるので見てみたところ、現在のインプラントの問題点を如実にまとめていて秀逸だなぁと思った次第です。 

インプラントとは、虫歯や歯周病や事故で部分的に歯を失っちゃった人に対して、欠損した部分の歯槽骨に直接チタン等を土台とした人工の歯を1本単位で差し込み、歯の代わりにするものです。日本では2005年あたりから厚労省が認可を出して普及し始めました。よって、20年、30年経過したときの予後はまだ不明と思われます。 

インプラントの長所は、入れ歯よりもずっと快適に噛める(歯槽骨に直接挿しているので、歯茎の上に浮かんでいる入れ歯とは使用感が全然違う)、ということだそうです。1本だけ歯を失ったから、そこに挿したい、というのであれば他の健全歯を守るという観点からもアリかもしれません。

 短所は、まず保険外なので高い(1本30万~40万と言われています)ということがよく言われますが、これは注目すべき短所ではないです。もし安全に人工歯として機能してくれるなら、そのくらいの価値はあると思うので。 

インプラントの致命的な短所は、歯槽骨に異物を差し込んでしまうという点にあります。

口腔内は大変酷な環境です。毎日食事の際に数十キロの負荷が歯にかかり、食物残渣が滞留し、常に湿度が高く、高温で、細菌が繁殖します。だからこそ虫歯や歯周病が発生するのですが、そんなところの骨に穴をあけて人工物を挿すとなると、そこが腐敗の温床になる可能性が高いです。

顔の骨に金属棒を挿して、そこに毎日負荷をかけて、汚い残渣を蓄積させたらどうなるか…… 

おそらく、①歯槽骨が物理的ダメージを受ける、②不衛生になり、細菌によって歯肉と歯槽骨が侵される、③感染症にかかりやすくなる、等の弊害が考えられます。 現に、インプラントは「事後の衛生管理が非常に重要」だと言われています。


 それと、もっとリスキーなのは、インプラントを入れる手術が、歯科医によって行われていることです。

手術というのは、本来、外科の医師が行うべきものです。歯科医は、医師ではありません。(歯科医は、一般医学についての知見は無いに等しい)
実際は、インプラントメーカーの講習を受けただけの未経験な歯科医が、インプラント手術をしていることが多いのです。 もはやこれは無免許医師が執刀しているのと同じです。論外です。

そのせいで、患者に後遺症が残ったり、死亡したりする事例が散見されます。(クローズアップ現代参照)

 自分は、そんな危険性を考えるなら、部分入れ歯でいいかな、と思っています。 ヤブ歯科医の手で体の骨に異物を差し込まれ、それを毎日酷使する……なんて考えられません。


 多くの歯科医院は、インプラントが儲かるから打っているだけです。患者の長期的な予後やリスク、安全性のことなど考えていません。そもそも、インプラントは高度な技術とアフターケアが必要なはずなのですが、どこの歯科医院のサイトを見てもインプラント歓迎、みたいなつくりになっているのは、明らかに即席の未熟な歯科医が、金銭的な理由でインプラントを始めたからでしょう、たぶん。