2013年5月25日土曜日

将来の虫歯治療は歯を自然回復させるらしい。

2011年の記事ですが、 痛くない虫歯治療法を発見=英リーズ大 というのが話題になっていたようです。 これは、あまりに大きな穴が開いている等の場合は例外として、初期の虫歯にペプチドを塗っておくことで、歯が歯冠部を自然再生しれくれるとのこと。 まだ臨床段階でしょうから、世に普及するのは5年後か10年後くらいになりそうですが、でも時代は確実に歯の治療も無痛で簡単な方向に変化しているようですね、 あともう1つ、カリソルブという虫歯菌に侵された部分だけを選択的に溶かして取り除くことができる薬もあるそうで、これは初期~中期の虫歯に対して有効とのこと。 ペプチドの方はこれからまだ臨床試験を控えているということで、いつごと実用化されるのか気になるところです。 いずれにせよ、明るい兆候と言えるでしょう。

2013年5月22日水曜日

二次カリエス

削って詰め物をした歯が、再び虫歯になることがあります。
というか、そういうケースが多いです。

これを、二次カリエス(2次的な虫歯)といいます。

具体的には、銀色のかぶせものや、レジン(プラスチック)を詰めた場所に隙間が空いて、食物残渣や唾液が年月をかけて流入し、詰め物の下が虫歯になります。

なので、人工物を詰めた部分は、できるだけ注意が必要です。
削って詰めて「治った」と思ってはいけないのです。
治ってないのです。

しかし、歯医者は二次カリエスに対してほとんど無力です。
二次カリエスがあるかどうかを的確に判断してくれる歯医者はいません。

彼らは、

「二次カリエスの判断は難しい」
「レントゲンにも映りにくい」
「かぶせものを外して削ってみないとわからない」
「一度削ってしまった歯はそれだけハンデがあると思ってください」

などと平気で言います。

ふざけんな!と思いますが、これが現実です。


というか、本来、二次カリエスができないように削って詰めるべきなのですが、彼らはそれすらできないことが多いです(つまり、きちんと削ってきちんと密封する、という虫歯対策の基本ができない)


アメリカとかヨーロッパでは、補修した歯は20年、30年と使えるのが普通だそうです(統計上)。
日本の歯医者は、ことごとく杜撰な商売だなぁと思います。
まあ、保険制度のせいもあるんですが。

2013年5月21日火曜日

下がった歯槽骨は元に戻せないけど、将来の医療技術なら・・・

歯周病等で歯槽骨が減って下がってしまった場合、それをもとに戻したいと思うのは、当事者なら誰もが願うことでしょう。しかし2013年現在の医療技術では、それはなかなか難しいことだそうです。

今現在あるものとして、エムドゲイン、GTRそしてTE-BONEというものがあります。

エムドゲインとGTRは、歯槽骨の減った幹部の歯肉を切開して、薬を塗り、骨の再生を促す、という方法です。しかし、これは水平的に歯槽骨が減ってしまった症例(つまり、ある歯について周囲の歯槽骨全体が均等に下がってしまっている場合)には使えません。また、予後のレントゲン写真を見るに、あんまり回復しているようには見えません。気休め程度ではないかと思う時もあるくらいです。

もう1つのTE-BONEというのは、患者の骨髄液と血液を採取して、そこから数か月かけて骨を培養し、できた骨(実際は、粉末状の骨)を、歯槽骨の足りない部分の歯肉を切ったところに詰めて縫合する、という方法です。骨髄液からまず骨を生成して、それを利用するわけですね。従来は、腰の骨を一部切り取って歯槽骨の欠損部に詰めるという方法もあったらしいので、原理はそれと同じですね。実際に骨そのものを歯槽骨に付加して、時間とともに結合するのを待つ、ということです。

このTE-BONE、2012年から一般に提供され始めたもので、なかなか画期的な方法に思えますが、実はあまり期待できなさそうです。というのも、開発した大阪大学の症例紹介を見ると、どうも・・・骨が目に見えて再生しているようには見えないからです。(歯槽骨がほんのちょっとだけ増えたかな?という程度)


TE-BONEの一番いただけないところは、インプラント患者を前提にしていることです。
「インプラントにしたい。けど、歯槽骨に十分な厚みが無い」
という人向けの手術なのです。
だから、インプラントを打つのに十分な厚みと長さの歯槽骨が形成されればそれでいい、という手術です。

インプラントになる前の、歯周病で歯槽骨が減ってしまった人を救う、ということを想定したものではないようです。

私はインプラントなど絶対にしたくないので(だったら入れ歯のほうがマシ)、TE-BONEは使えないなぁと思う次第です。これを、「歯周病患者が、歯を失わないように、歯槽骨を回復させる手術」だったら、申し分なかったのですけど。


以上をまとめると、現在の技術では、水平的に減った歯槽骨を、目に見えて再生させる技術は無いようだ、ということです。エムドゲインやGTRは所詮気休め程度しか回復しませんし、TE-BONEはインプラント前提なのでアテになりません。

歯周病を患っている人が、ケアによって歯周病の進行をストップさせた後、元の状態に戻したい、という時に使える歯槽骨の再生医療が、登場してほしいなぁと切に思うのですが。

今のところ、一番有望なのは、FGF-2という薬を歯槽骨に塗ると、大幅に歯槽骨が回復する、という手法です。これは今、最終臨床試験中で、2015年の一般提供開始を目指しているそうです。早くその日が来るといいなぁ・・・。 ※ただし、上記FGF-2を用いた歯槽骨再生術は、2壁または3壁の局所的な歯槽骨喪失に限定されているようです。「水平」的な歯槽骨の再生方法が開発されるまでには、まだ時間がかかりそうですね・・・。

2013年5月20日月曜日

インプラントはやめといたほうがいいかも。現時点でのベストチョイスは入れ歯か…。

2012年1月18日(水)放送のクローズアップ現代 「歯科インプラント トラブル急増の理由」 以降、インプラントの患者が一時的に激減したというニュースがあります。 私はこの放送を見ていませんが、NHKのサイトで全文が読めるので見てみたところ、現在のインプラントの問題点を如実にまとめていて秀逸だなぁと思った次第です。 

インプラントとは、虫歯や歯周病や事故で部分的に歯を失っちゃった人に対して、欠損した部分の歯槽骨に直接チタン等を土台とした人工の歯を1本単位で差し込み、歯の代わりにするものです。日本では2005年あたりから厚労省が認可を出して普及し始めました。よって、20年、30年経過したときの予後はまだ不明と思われます。 

インプラントの長所は、入れ歯よりもずっと快適に噛める(歯槽骨に直接挿しているので、歯茎の上に浮かんでいる入れ歯とは使用感が全然違う)、ということだそうです。1本だけ歯を失ったから、そこに挿したい、というのであれば他の健全歯を守るという観点からもアリかもしれません。

 短所は、まず保険外なので高い(1本30万~40万と言われています)ということがよく言われますが、これは注目すべき短所ではないです。もし安全に人工歯として機能してくれるなら、そのくらいの価値はあると思うので。 

インプラントの致命的な短所は、歯槽骨に異物を差し込んでしまうという点にあります。

口腔内は大変酷な環境です。毎日食事の際に数十キロの負荷が歯にかかり、食物残渣が滞留し、常に湿度が高く、高温で、細菌が繁殖します。だからこそ虫歯や歯周病が発生するのですが、そんなところの骨に穴をあけて人工物を挿すとなると、そこが腐敗の温床になる可能性が高いです。

顔の骨に金属棒を挿して、そこに毎日負荷をかけて、汚い残渣を蓄積させたらどうなるか…… 

おそらく、①歯槽骨が物理的ダメージを受ける、②不衛生になり、細菌によって歯肉と歯槽骨が侵される、③感染症にかかりやすくなる、等の弊害が考えられます。 現に、インプラントは「事後の衛生管理が非常に重要」だと言われています。


 それと、もっとリスキーなのは、インプラントを入れる手術が、歯科医によって行われていることです。

手術というのは、本来、外科の医師が行うべきものです。歯科医は、医師ではありません。(歯科医は、一般医学についての知見は無いに等しい)
実際は、インプラントメーカーの講習を受けただけの未経験な歯科医が、インプラント手術をしていることが多いのです。 もはやこれは無免許医師が執刀しているのと同じです。論外です。

そのせいで、患者に後遺症が残ったり、死亡したりする事例が散見されます。(クローズアップ現代参照)

 自分は、そんな危険性を考えるなら、部分入れ歯でいいかな、と思っています。 ヤブ歯科医の手で体の骨に異物を差し込まれ、それを毎日酷使する……なんて考えられません。


 多くの歯科医院は、インプラントが儲かるから打っているだけです。患者の長期的な予後やリスク、安全性のことなど考えていません。そもそも、インプラントは高度な技術とアフターケアが必要なはずなのですが、どこの歯科医院のサイトを見てもインプラント歓迎、みたいなつくりになっているのは、明らかに即席の未熟な歯科医が、金銭的な理由でインプラントを始めたからでしょう、たぶん。

2013年5月18日土曜日

虫歯になりにくい食べ物

砂糖いっぱいのチョコレートやキャラメルが歯に悪そうだというのはイメージしやすいですが、歯に気を遣う生活を始めてネットで情報を集めてみると、あらゆる糖質が何らかの形で虫歯と歯周病のファクターになっていることに気付きます。

虫歯に関して言うと、虫歯とは、人間が農耕を始めてから発生し始めたもので、米食だった弥生人の遺骨の歯にはちらほら虫歯が認められるそうです。 で、16世紀に砂糖の大量生産が始まってから、虫歯は途端に世界を席巻したのです。ちなみに、火を使わない、果物や野菜を食べる原始的な霊長類(ゴリラとか)の歯には虫歯はありません。

ので、要するに、

・穀物は虫歯を引き起こす可能性がある
・砂糖は、虫歯をものすごく引き起こす

ということです。

気になるのは、穀物のほうです。
砂糖はヒトにとっては必須食品ではなく、制限できますが、
穀物はヒトにとって重要な栄養素(デンプン)を含んでいるので、避けにくいです。

では、米の虫歯誘発性はどれくらいなんでしょうか?
あと、パンは?イモは? 果物は? といった疑問が浮上します。

 で、どの程度虫歯を起こしやすいか?の程度(=う蝕誘発性)を数値化したものがあります。
潜在脱灰能 といいます。

しかしこれが厄介な代物で、ネットを探しても食品別に数値をまとめた一覧表が出てきません。
こんなもん、厚労省あたりがちゃんとまとめてサイトに掲載しておくべきものなのに・・・。

厚労省とか、そこらの歯科医院のコラムとかを見ても、
「キャラメルやクッキーは う蝕誘発性が果物の何倍も高い」 とかあいまいなことが書かれているだけで、「情報源どこ?」「一覧表どこ?」「で、穀物の数値はいくつ?」という状態です。

欲しいのは、基本的な食品のう蝕誘発度を数値で示した一覧です。
それがあると、どういう食生活を送ればいいか、指針が立てやすいので。

で、ちょこちょこ探してたらありました。
北海道の母子健康指導マニュアルのp.49に。


出所は、
(田浦勝彦、他:だれにでもできる小さな努力で確かな効果、P20、21、砂書房、2001)
だそうです。

受け取り方は人それぞれだと思いますが、

りんご 4
米飯 138
白パン 164
バナナ 180
ビスケット 220
チョコレート 246
ポテト(いも) 307
キャラメル 394
菓子パン 434

あたりが注目点でしょうか。

個人的には、米の数値が意外に高いな~と思います(ビスケットやチョコレートの半分以上あるので)
あと、バナナと イモが非常に高いですね。これを見た以上は、主食にイモを食べるのは気が進みません。

キャラメルや菓子パンは当然でしょうね。「歯にへばりつく」+「砂糖」 という組み合わせは危険であることを示しています。砂糖入りの炭水化物(菓子パン、ドーナツ、ホットケーキ。あと、果糖という括りで言うとバナナも)はこのカテゴリーに入りやすく危険です。Wikipediaにも同じ趣旨の記述がありました。

潜在脱灰能は、調査方法や調査した人によって数値が異なるので(そりゃあそうでしょう)、これといったお墨付きのあるものが無いらしく、仕方ないのかもしれません。探せば、虫歯関係の書籍には掲載されているようです。

しかし、 こういう表があまり人目に触れないようにされているという点を見ると、この国のデンタルヘルスに関する意識の低さというか悪意をちょっと感じちゃいます。気のせいかもしれないけど。
 

2013年5月15日水曜日

歯科医のやっていることは「治療」ではない

「虫歯ができているので治療しましょう」
というのが、歯科医の定番のセリフです。

しかし、ちょっと調べればわかりますが、「治療」というのは厳密には誤りです。
歯科医がやってくれるのは、虫歯を「削って、その穴を詰める」というだけです。

削って詰め物をした歯は、天然歯と比べると、圧倒的に虫歯に弱くなっています。
詰め物と歯の境目には必ず隙間が存在し、そこから唾液が入って詰め物の下が虫歯になりやすいです。
いわゆる二次カリエスです。

口腔内はとても過酷な環境です。
毎日の飲食で、数十キロの力が噛み合わせ面にかかります。
どんなにうまく詰めても、年月とともに、歯が削れたり、詰め物が削れたりして、歯と人工物との間に隙間ができてしまいます。

ただ、大人の虫歯の進行は非常にゆっくりしていることが多いのと、神経に届いていない虫歯は自覚症状があまり出ないから、騒ぐ人が少ないだけです。知らぬが仏とはこのことです。


「治療」とは、体の免疫機能や治癒機能をうまく使って、元の健康な状態に戻すことを意味します。
インフルエンザ患者にタミフルを処方して回復させたり、骨折した骨を固定してくっつけるのが「治療」です。

病気で胃や肝臓を摘出する場合、それは「治療」ではなくて、「手術」といいます。

歯医者が虫歯を削って詰める行為は、決して元の健全な歯に戻しているわけではなく、胃や肝臓の一部を切除する行為と同じです。つまり「手術」です。とてもショッキングな行為です。

ただ単に、胃や肝臓ほどにはインパクトが無いから、ショッキングに思えないだけです。

また、虫歯を削ってもらった人は、なぜか「治った」と思う人が多く、それ以降ふつうに甘いものを以前と同じように食べたりします。

病気で胃の一部を切除されたら、その後は食事や生活習慣に気をつかいますよね? でも、歯の場合はそうでもない人が多いです。

これは、歯医者の使う「治療」という言葉のせいもあると思います。
この言葉は、まやかしです。

本当に「治療した」というのであれば、ピカピカの無傷な状態の歯に戻してくれなければなりません。
しかし、歯医者は本来そういう職業ではないので、それができません。
それができるのは(できるとすれば)、医師なのです。

よって、この世に本当に必要なのは、歯を再生する技術、あるいは、それが難しければ、歯を修復する技術です。削って詰めるだけの場当たり的な対処療法は、本当は好ましくありません。

しかし、日本における更なる問題は、この「削って詰める」ということすら、まともにできない歯科医が多すぎるということです。

2013年5月13日月曜日

【基本その1】 「いい歯医者」は数えるほどしかいない

よく言われることですが、日本の歯科医院の数は、コンビニの数よりもずっと多いです。

2010年のデータでは、

歯科医院数 68,384件
コンビニ 43,268件

ということで、歯科医院の数はコンビニの1.5倍もあります。



いかんせん数が多すぎるため、歯科医院の過剰問題が発生しています。


私は、歯に関して気にするようになって、虫歯と歯周病の改善のために歯科医院を回りだしてから気づいたのですが、まともな歯科医院はほとんど無いような印象を受けました。

というのも、どの歯科医もおしなべてフロントや受付は綺麗なのですが、肝心の診療については雑で、じっくり一人の患者に対して説明したり、診断したり・・・ということができていないからです。

私が都内で回った歯科医は12件でしたが、おおむね、性格的に未熟か、ヤブか、のどちらかでした。

(1) 態度が横柄で、患者を無意味に不安にさせる割に、対応策が出せない。「虫歯が多すぎます」「歯周病がかなり進行していて危険」等と苦い顔をして言うだけで、施術について積極的な話が展開されない。「じゃあどうすればいいですか」と聞くと、「それは今後じっくり考えていかなければならないけど、まずは歯磨きをしっかりしてから来てもらわないと対応できない」と言い、施術する気がゼロ。厄介な患者は帰れという雰囲気。

(2) 「なるべく削らない」を連呼するだけの、ただのヤブ。奥歯のコンタクト面が明らかに虫歯だったのに、パノラマを1枚撮影しただけで、「黒ずんでいるだけ」「コーヒーのシミが沈着しているだけ」等と言い、3か月に1回のPMTCの際にも無視。「なるべく削らないの」というのが信条らしい。ちょっと痛む、二次カリエスが心配、などというと、「なんで?そんなに削りたいの?? なら削ってみようか?!」 みたいに、急に機嫌が悪くなる。

(3) そもそも虫歯治療する技術すらまともに持っていないヤブ。「保険外でもいいから、二次カリエスにならない、または、極力なりにくい材料で、齲蝕部分を完全に除去して詰めてほしい。」と言うと、「そんなの無理」と言う。そういう人に限って、「最近は材料も格段に良くなったから」と言って、奥歯の広い窩洞にもレジンを勧めてくる。


といった例が多かったように思います。
(当然、これらの歯科医には行かなくなりました)


数少ない、良心的だなぁと思った歯医者でも、

やたらと忙しそうで、30分程度の診察の間に、1人の歯科医が3人の患者を掛け持ち、3つの治療椅子の間を行ったり来たりしていた

というケースもありました。

噂では、保険診療の患者を相手にしていると、1日に30人程度を診察しないと採算が合わないのだそうです。

そして、そんな自転車操業の歯医者では、まともな施術をしてもらえる可能性は低くなります。
虫歯を取り残したまま詰め物をしたり、健全な歯を削りすぎたり、雑な歯型をとったり、型の合わないインレーを無理矢理詰めたり、そんなことは日常茶飯だと思われます。


というわけで、自分なりに出した結論として、きちんと施術してくれる歯医者は、

・1人の患者に時間をじっくりかけてくれる (そのため、基本的に保険外診療です)
・虫歯の場合、適合性の高い材料を使ってくれる(GIセメント、金、アマルガム、ハイブリッドレジン等)。パラジウムインレーやメタルボンド、安いコンポジットレジンは使わない。
・説明がきちんとしている。「どのくらい耐久性があるか」という質問に対して、「最低10年。きちんとPMTCに来てくれれば、一生持つ可能性もある」とか言ってくれる。逆に不適切な歯医者は、「人によるから何年もつかなんてわからない」などとはぐらかす。(←これは本当、論外)


しかし、こういう歯科医は数えるほどしかありません。

まず、保険外診療ですが、ただ単に自費診療をやってればいいというものではありません。「自費」と称して、保険診療と何ら変わらない雑で短時間の施術をやっている医院や、歯科医自体がヤブな医院も多くあります。
そして、自分の行った施術について、自信を持って「これだけやれば大丈夫」と言える歯科医も少ないのです。なぜなら、ほとんどの歯科医には決定打が無く、「とりあえず対処療法をやってみて、ダメだったらごめんね」的な方法論が横行しているからです。

なので、いい歯医者は僅かであると思っておいたほうが無難です。
そのために素人ができる防衛は、「なるべく歯医者に行かない」ということです。
不適切な施術で泥沼にはまる確率が非常に高いのに、わざわざ罠にはまりに行くことはありません。

私は、歯医者に行くことのリスクを思えば、生活を多少制限してでも、歯を防衛することのほうが大事だと思えます。少なくとも日本において、歯医者に行くのは、紛争地域に行くのと同じくらい危険です。

具体的な制約としては、大幅に砂糖を控える、一切間食しない、野菜を多くとる、夜寝る前はブラッシングとフロッシングを徹底する(毎晩、歯垢染色液を使います)、フッ化ナトリウムでうがいする、等です。自分の歯を大事にするのがベストだと思います。

2013年5月12日日曜日

ブログ開始にあたって

はじめまして、管理人のジョニーです。
日本人、男、20代後半、東京在住です。

このブログは、諸々の経緯によって歯と歯茎が弱くなってしまった私が、これ以上自分の口の中を悪化させないために実行していることを書き留めるために始めたものです。

自分で言うのもなんですが、私は本当に、若くして歯をダメにしてしまったと思っています。
それはひとえに、自分のデンタル知識の低さが招いたものなのです。

とくに、
(1)日々、適切なブラッシングとフロッシングを行うこと
(2)日本の歯科医の実情を知り、むやみに行かないこと(クリーニングは除く)

の2点は、強調しすぎても足りないほどだと思います。

最近の若者(1990年代以降生まれの若い人たち)には、虫歯フリー、歯肉炎フリーの人も増えてきていると聞きます。うらやましいかぎりです。


私は、これ以上、虫歯や歯周病で苦しむ人が増えないよう、また、歯医者に「お任せ」状態にして無残な状態になる人が増えないよう、心から要りつつ、日々のお手入れや、歯の健康に関する情報やノウハウを、お伝えしていければと思います。

基本的に、自分の体験ベースではありますが、「これいいよ」「こうするといいよ」「これは避けたほうがいいよ」的なことを書くつもりなので、半信半疑で試してみてください。少しでも、それが日本人の歯の健康に役立てば、本望です。