虫歯を修復してもらう時に、麻酔して、ドリルの音と振動に耐え、何とか神経を残してもらい…というような経験をすると、人間、必死にそこから逃れる術を考えるものです。
で、本読んで、ネット読んで、英語版のWikipediaやアメリカの歯科学会のページなども見て、得た結論。
炭水化物を食べなければ、歯垢はできない。したがって、虫歯にも歯周病にもならない。
、、、はい、その通りです。
アトキンスダイエットや江部 康二の提唱しているような、低炭水化物ダイエットを実践している人は、歯垢ができにくいことを実感しているようですし。
しかし、実際問題、炭水化物ゼロというのは、健常者にとってはかなり難しいでしょう。私も実践してみたのですが、肉、野菜、豆腐だけだと、頭がフラフラして、ちょっとつらかったです。
で、妥協案として行き着いたのが、炭水化物源として蕎麦をメインにし、あとは肉、魚、野菜、卵などを食べる、というものでした。
なぜ蕎麦か?というと、蕎麦は、白米やパンなどと違い、歯にくっつきにくいからです。私は温蕎麦をよく食べるのですが、蕎麦というのは、あまり噛まなくても、出汁とともにサラっと口の中を通過してくれるし、噛んだとしても、歯にへばりつかず、食後にうがいすれば、おおかた洗い流されてしまうのです。
また、精製された白い炭水化物と違い、それなりにビタミンB系の栄養素もあるので、健康食でもあります。
蕎麦は、朝と夕の2食、食べています。
炭水化物を減らすと、植物性の食品の比重が減りがちになるので、野菜果物はしっかり摂取することが重要です。(肉や魚ばかり食べていると、癌や動脈硬化など、別種の病気の心配があるため)
その際の注意点として、炭水化物が多かったり粘性の高かったりする野菜や果物は避ける、ということが必要になってきます(あくまで、歯垢を抑制するという観点で)。
具体的には、
- 糖度が低く歯に残りにくい青菜(レタス、小松菜、スプラウトなど)や、大豆もやし(緑豆もやしは×)、きのこ、などは積極的に食べる
- 糖度が高いが、歯にあまり残らず、サラっと生で食べられるもの(りんご、いちご、トマト等)は、気にせず食べる
- 糖度の高いもの(加熱調理した玉ねぎ、ニンジン、ネギ、など)、デンプン質の多いもの(芋、かぼちゃ、レンコンなど)、糖を含み歯に残りやすいもの(枝豆、納豆、バナナ、パイナップルなど)、およびドライフルーツは避ける
- 炭水化物を意外に多く含む調味料(味噌、醤油など)は避け、基本は塩のみで味付けする
- 酢は、使っても良いが、酸侵が不安な場合は控える
- 牛乳やヨーグルトは乳糖を含むので、あまり頻繁には摂らない、あるいは、牛乳寒天やゼリー、プリンのような形態で摂取する
こんな感じです。
上3つは重要ですが、下3つは、まあできれば実行したほうがいいかな、というものです。
あと、大前提ですが、
- 米、パン、パスタ、芋、シリアルなどを絶対食べない
- 砂糖、ハチミツ、各種シロップなどは論外
- ほぼ確実に糖質が入っているので、加工食品を食べない(お菓子やケチャップ、カレールウ、スーパーの惣菜などなど)
- 原則、自炊する
ということは、受容しなければなりません。
でも、蕎麦って意外においしいし、これを主食にするのはアリだと思います。
これで虫歯や歯周病と決別できるなら、そして何より、食後のフロスや歯磨きにそんなに気をつかわなくても良くなるというのは、自分にとってはうれしいことです。
まあ、人によって危機感は異なると思うので、全部でなくても、重要なポイントから試してみてはいかがでしょうか。
参考ですが、ある日のメニューです。
<朝食>
塩茹で鶏の温蕎麦
レタス、きゅうり、トマトのサラダ (塩とオリーブオイルのみで味付け)
りんご1個
<昼食>
ニラ玉
自家製の塩チャーシュー(豚)
茹でたホウレンソウ
<夕食>
もやし入りスープのつけ蕎麦
白菜、しめじ、牡蠣の水炊き
大根おろし
塩ゴーヤーチャンプルー